2015年07月01日

《Windows10》Intelのグラフィックドライバがインストールできない場合の対処方法

Windows10にアップグレードしたPCにて、次の現象が発生することがあります。
・動画などがスムーズに再生されないことがある。
・アニメーション系の動作がカクカクすることがある。

■原因


この現象は、基本的な画面表示ができるように「汎用ドライバ」が適用されるために発生します。「Microsoft基本ディスプレイデバイス」という汎用ドライバが適用されるのですが、専用のものではないため、動画などが滑らかに再生できないことがあります。

主にNehalem世代以前のCPU(初代Core i3など)を載せたPCが該当します。

■対処方法


Windows7やWindows8用にリリースされているドライバファイルの一部を加工し、ドライバを強制的に手動インストールします。
以下、ThinkPad X201の場合の対処方法を記述いたします。

<前準備>


1.下記のURLからドライバをダウンロードする。
→X201に対してはWindows7に対応したものがリリースされています。
32bit版 http://support.lenovo.com/jp/ja/downloads/ds018865
64bit版 http://support.lenovo.com/jp/ja/downloads/ds018868

2.ドライバのファイルをダブルクリックして展開する。
→「C:\DRIVERS\WIN\DISPLAY10」のフォルダにファイル類が展開されます。下記の画像は展開後のフォルダの一覧です。

20150630234302.png


3.解凍されたフォルダ内にある「Graphics」フォルダに入り、その中にあるinfファイルをメモ帳で開く。
→画像の場合は、「kit41822.inf」というファイルが該当します。ドライバのバージョンによって、infファイルの名称が異なることがあります。

20150630234437.png
infファイルをメモ帳で開く


20150630234457.png
メモ帳で開いたところ


4.[Manufacturer]の記述が書かれた場所を探す。

20150630234516.png


5.青く反転している部分を次のように変更する。
「NTamd64.6.4」という記述を加える事がポイントです。

20150630234540.png
変更前


20150630234605.png
変更後


6.更に、次の部分も変更する。
→[IntelGfx.NTamd64.6.0] → [IntelGfx.NTamd64.6.4]

20150630234624.png
変更前


20150630234652.png
変更後


7.メモ帳を上書き保存して閉じる。

8.infファイルと一緒にcatファイルが存在するので、これを削除する。
→画像の場合は、「kit41822.cat」というファイルが該当します。ドライバのバージョンによって、catファイルの名称が異なることがあります。

20150630234727.png
catファイルを削除


以上で前準備は完了です。

<インストール前に>


※この操作は、64bit版Windows10をインストールしている場合に必須の作業となります。

1.スタートメニューを開いて、仕事率メニュー(またはオン/オフメニュー)を押す→Shiftキーを押しながら「再起動」を押下。
→PCが一旦再起動します。

20150630235009.png


2.「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」の順にクリックしていきます。

3.再起動すると、次の画面になるので、F7キーを押します。
※「ドライバーの署名の強制を無効にする」設定でWindows10を起動します。

startup-set.png


<インストール方法>


1.スタートボタンを右クリック→「デバイスマネージャー」を開きます。

20150630235445.png


2.「ディスプレイアダプター」を選択後、「操作」メニューから「レガシ ハードウェアの追加」を押す。

20150630235607.png


3.次の画像の手順で進めていく。

20150630235702.png
「次へ」を押す


20150630235716.png
「一覧から選択した…」をチェックして「次へ」。


20150630235723.png
そのまま「次へ」。


20150630235734.png
「ディスク使用」をクリック


20150630235739.png
「参照」をクリック


20150630235803.png
前準備にて修正したinfファイルをダブルクリック


20150630235807.png
「OK」をクリック


20150630235813.png
「Intel HD Graphics」を選択して「次へ」。
※表示は異なる場合もあります。


20150630235817.png
「次へ」をクリックしてインストールする。


※グラフィックドライバのファイルが収録されている場所を指定する方法でドライバを強制的に当てていきます。
※「ドライバソフトウェアの発行元を検証できません」という警告画面が出てきたとしても、インストールは続行で構いません。
※インストール中は画面がフラッシュすることがあります。

これによってドライバが当たり、正常に動作するものと考えられます。

主にWindows7からアップグレードする際は、こちらの方法を取ることで、グラフィックドライバ関連の問題を解決できると考えられます。
あくまでMicrosoft社やIntel社のサポート外の内容となるため、自己責任の下での操作をお願いすることになりますが、ぜひお試ししてみてはいかがでしょうか。




posted by アドミン at 00:39| Comment(9) | TrackBack(0) | トラブル解決 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おかげでとても参考になる記事でした。ありがとうございます。

よろしければアドバイスをお願いいたします。
いま、Windows7からWindows10へアップグレードできないかと情報を収集している最中なので助かります。
Windows7が入っているPCはTOSHIBA Equium 5190というもので、2008年に発売された古いPCです。
グラフィックチップはIntel Q33 Express Chip Setで、ドライバーはWindows7までにしか対応していないようです。なので、自己責任でドライバーをインストールすることにしました。
そこで、記事を参考に、Intelサイトから、Win7用ドライバー(Win7_64_1512754.zip)をダウンロードし、解凍してみたところ、「win7_1512754\Graphics」というフォルダが見つかり、その中に「igdlh64.inf」という、それらしきファイルがありました。
ファイルの中身は
-------------------------------------------------
; Driver information
;

[Manufacturer]
%Intel% = Intel.Mfg, NTamd64
-------------------------------------------------
という記述がありました。
こういう場合は、記述の「書き換え」は不要と考えられるのでしょうか?それともなんらかの記述の「追加」が必要でしょうか?
また、同じフォルダに「igdlh.cat」というファイルがありましたが、インストール作業の前に、削除しておいたほうがよいのでしょうか?
よろしければアドバイスをお願いいたします。
Posted by たろちん at 2015年08月14日 13:40
たろちん様
コメントありがとうございます。

「NTamd64.6.4」の記述を追加する必要がありそうです。
ブログ記事に記載の通りに記述の追記などを行ってみて頂きますようお願い致します。

また、catファイルも削除しないとインストールは失敗するはずです。こちらもブログ記事に記載のとおりに操作してみて頂けますか?
Posted by アドミン at 2015年08月16日 00:51
アドバイス、ありがとうございます。

今週中に作業を行おうと思っています。アドバイスの通りやってみます。
CPUは、Celeron 430 1.8Gなので、Q33 Express専用のドライバーがインストールできずに汎用ドライバーのまま使うことになってしまうと、動画再生がかなり厳しくなるんだろうな、と思います。なので、なんとか、専用のドライバーのインストールを成功させたいと思っています。

作業の結果を、このコメント欄でお伝えします。そのとき、もし気が向いたら、またアドバイスをお願いいたします。
Posted by たろちん at 2015年08月19日 10:14
先日はアドバイスいただき、ありがとうございました。
もろもろの事情で作業が遅れてしまいました。

おかげさまで、無事アップグレードすることができました。アップグレードは、Windows Updateから行いました。問題のグラフィックドライバーの件ですが、Win7 SP1にインストールされていたドライバーは、自動的にWin10に引き継がれた(コピーされた)のか、Win10でもGPUはきちんと動作していることをYouTube動画の再生で確認できました。
Windows Update画面に表示されたセットアップファイルの容量は2GBほどでしたが、インストール開始と同時にさらに500MBほど追加でダウンロードされている様子でした。この500MBのファイルの中にグラフィックドライバー等も含まれていたのでしょうか。

アップグレードしたPCは、中古のTOSHIBA EQUIUM 5190です。MS認定中古PC(Microsoft REGISTERD Refurbisher)で、Win7 SP1 32bitのDVDが付属して、中古として販売されていたPCです。
今月はじめころに、電話とチャットでMSサポート窓口へ問い合わせたところ、無償アップグレード期間内はもちろん、期間が過ぎたのちであっても、ふつう、故障等やむを得ない事情によるハードウェアの換装や、メモリーやグラフィックカードの増設によってライセンスの認証ができなくなるようなことはなく、たとえ、換装や増設等によって一時的に認証が外れたとしても、換装、増設に至った事情が正当なもので、ライセンスも正当なものならば、電話認証によって、大抵は認証が可能で、その点はOEM版やDSP版との違いはないので、安心してください、との回答をいただいていました。
そして、残る不安はビデオチップのドライバーのみとなり、こちらのコメント欄にアドバイスをお願いさせていただいた次第です。

Win7 SP1 32bitからWin10 32bitへのアップグレードの直後、Win10 64bitのイメージをDVDに焼き、HDDのデータをWin10 32bitを含めすべて消去したのち、DVDブートでクリーンインストールしました。グラフィックドライバーがインストールされないのではないかと不安でしたが、Intel製だと思われるドライバーが自動的にインストールされていました。

試しに、Win10 64bit上で、公式からダウンロードしたセットアップファイルを、ふつうにクリックしてみました。すると、「このコンピュータには現在、インストールするドライバのバージョンよりも新しいドライバのバージョン 8.15.10.2697 がインストールされています。現在のドライバを古いバージョン 8.15.10.1930 で上書きしてもよろしいですか?」
というダイアログが表示されたので、デバイス マネージャーで確認してみたところ、公式サイトに掲載されている最新のドライバー(Win7用)よりも確かにバージョンが新しいものでした。
Win10にも対応可能な最新のドライバーを公式サイトには掲載せず、MSへは提供する、ということはよくあることなのでしょうか?コンピューターに詳しくない自分にとっては、不思議でした。

アップグレード作業を開始する直前のCドライブの空き容量は約11GBで心配でしたが、トラブルなく1時間程度でアップグレードは終了しました。また、WinXP SP3をファイルのバックアップ先としてのみ今も使用していて、Win10とのファイル共有ができるかどうかも心配でしたが、すんなり設定できました。

Win7 SP1のときは、リフレッシュレートを75Hzに設定してあっても問題ありませんでしたが、Win10では、75Hzだとなぜかデスクトップの両端がモニター画面の枠内に入りきらず、少しだけ「見切れて」しまいます。60Hzや70Hzに下げると、デスクトップとモニター画面の表示範囲が一致して正常に表示されるようになりました。なぜそうなるのかは自分にはよく理解できなままですが。。

インターネット上では、無償アップグレード期間終了後の換装・増設でのライセンス認証に関する不確かな情報や、アップグレード作業でのトラブルに関する情報があふれていて不安になりましたが、7年前に発売されたPCでも正常にアップグレードできましたし、アドミンさんのブログのように、アップグレードの際に一番気がかりな、グラフィックドライバーに関する「最後の命綱」的な情報を教えてくれるブログもあり、ドライバーの流用はできないものだと思い込んでいた自分にはとても勉強になりました。
Posted by たろちん at 2015年08月31日 13:20
たろちん様
コメントありがとうございます。無事にアップグレードやライセンス認証ができたようで良かったです。

実はあの後私も検証を進めておりましたが、どうもWindows Update経由で大概のパソコン対応のグラフィックドライバが配信されているようです。
そのため、Aero機能が動くパソコンについては、グラフィック関連は心配しなくても良さそうです。

恐らくアップグレードの際に適切なドライバがダウンロードされて、スムーズにアップグレードできたのでしょう。

また何があればお立ち寄り下さいませ。
Posted by アドミン at 2015年08月31日 15:46
初めまして。
このサイトを見ながら、Win10、成功しました。
Sony VPCS12AFJ 2010年に購入
Win7-Home Intel Core i5-540M 8GB 500GB
Win10を入れたとき、画面が暗く、設定もF5・6でも調整出来ず。
解像度は1366x768で正常。
“暗い”以外は特に問題ありませんでした。
IntelからWin7用ドライバを落として書き換え適用もうまくいかず。
IntelからWin8.1用ドライバを落として書き換え適用もうまくいかず。
今はSSDを使っているのですが、Win7で使っていたHDDの、
C:\Windows\Drivers\EXE\Graphics Driver (Intel)\Graphics\kit23233.inf
を書き換え適用し、画面が明るくなりました。
Windowsからの明るさ設定も、F5・6も使えるようになりました。
自動明るさ調整は死んでますが・・・
サイト管理者様、本当にありがとうございました。
Posted by まこと at 2015年09月24日 10:15
アドミン様、まこと様
あなた方は神様です。

私もまこと様と全く同じ機種を、SSD化して使っています。
Win10アップグレードでまんまと罠にはまってしまい、画面が暗くなる病気になりました。その後、何度もWin7に戻したり、クリーンインストールをしたりしましたが、一向に解決せず、もうあきらめようかと思っていました。

今日、ダメ元で検索してみるとこのサイトが見つかり、vaio sでの成功例が。

早速、ドライバーをftp.vaioから探して、うまくいきました!
本当に感謝です。

ちなみにドライバーバージョンは、8.16.11.8925でした。これ以外はうまくいきませんでした。Win7用の最終版みたいです。

ディスプレイドライバーさえうまくいけば、5年前のVAIOでも十分実用的に動いてくれます。なのになぜ、SONYやインテルはサポートしようとしないのか、全く不思議でなりません。というか、不信感さえ感じます。

ともかく、ありがとうございました。
Posted by vaio s ユーザー at 2015年12月09日 23:03
まこと様、vaio sユーザー様
コメントありがとうございます。成功のご報告コメント、誠に感謝いたします。

まこと様
コメントが遅くなり申し訳ありません。

IntelのサイトやWindows Updateで提供されているグラフィックドライバは汎用的なものなのですが、VAIOはかなり特殊で、専用のドライバでないとホットキーが動作しないことがあるようです。

ただ、Windows8がプリインストールされていた、ハードディスク無しのVAIO(SVE14129)を直した際は、汎用ドライバ適用でもちゃんとホットキーは動作しました…もしかしたら機種によりできる・できないがあるのかもしれませんね。

ちなみに、ご申告のあったVAIO Sの自動輝度調整の件ですが、照度センサーをWindows10側が認識していれば、【設定】アプリの中に【明るさを自動調整する】などといったチェックを入れられる箇所が出てきた覚えがあります。成功するかどうかははっきりしませんが、一度確認なさってみてください。

また何かあればお立ち寄りくださいませ。
Posted by アドミン at 2015年12月11日 07:45
その後

やはり再起動する度に、ドライバーが無効になってしまい、解像度がおかしい、スリープができない、などの不具合があり、結局、使えないと判断いたしました。

再起動しなきゃしばらくは使えるのですけど。

その他、HDMIの外部出力も周波数がおかしくなり、TVに正しく表示できなくなったり、いろいろあって疲れました。

結局、windows 7に戻しました。

このマシンでは7で使い続けるのが良いようです。

あとは、忌まわしき田マークを消すだけです。

でも、いろいろ可能性を見せていただき感謝しております。

悪いのはマイクロソフトだと思いますね。やはり。
このマシンは問題なくアップグレードできますって言ったからね。
Posted by vaio s ユーザー at 2015年12月14日 20:54
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